被害者
阿吽の気づき:被害者だとする記憶は、加害者の経験をする。望む望まないに関わらず、出したものが返ってくるってさ。
吽くん、黒板に爪を立てたときの音あるでしょ。
「キィーッ!」てあれ、苦手なんだよね。
阿ちゃん、僕は平気だよ。
そうなんだ。小学生の頃の話しなんだけど。
男子がワザと嫌がらせでそれをしていたとき、
私は頭にきて、その男子に
仕返しをしようとしたんだよ。
きゃっ~おっかない♪
その男子が嫌がることをしたくて、
ヤカンを耳元に持っていって叩いたんだ。
その男の子に同じ目に合わせたかったんだね。
その子は嫌がる素振りもなく、
私をバカにしてきたの。
だから言葉で攻撃した。
「本当はすぐ泣くくせに!」てね。
してやったり!勝ったと思ったよ。
でもね、心は寂しかった。
被害者が加害者になっちゃた。
されたことで反射的に行動してた。
たぶん、兄とのケンカで味わう感情の記憶。
自分が被害者だと思ってた。
「傷つけられた」の後に「負けたくない」の
感情の記憶を持っていたんだ。
戦争は、自分達を守るために
相手を殺すと正当化している。
正義という名のもとに。
争い戦いは、他者と自分を分けた考え
分離感から引き起こしているね。
それはホントの自分じゃない。
だって愛がないもん。
「目には目を、歯には歯を」は
やられたらやり返せじゃないよ。
人生の真実で解釈すれば、
「出したものが返ってくる」
兄妹ケンカの感情を味わえたことに感謝します。
「負けたくない」の記憶を手放します。
手の中に入れて…氷が解けるように…
どこかへ消えちゃった。
日本が戦争の連鎖から抜けられたのは、
戦いは愛じゃないと分かっているからだね。
加害者と思えば、罪悪感を味わう。
被害者と思えば、怒り、悲しみを味わう。
挨拶しても挨拶をしてくれない相手に、
僕は嫌われてると思って挨拶しなくなった。
自分が傷つきたくなかったんだ。
そいつが困っていても、手を貸さなかった。
なんかモヤモヤして罪悪感を抱いた。
相手がどんな反応をしようと、
それは相手の人生の経験で、自由なんだ。
すべては愛を知るための経験だね。
寂しさ、期待、罪悪感の経験に感謝します。
手の中で…氷が解けるように…
形を変えてどこかへ消えちゃった。
どんな状況であっても相手を尊重します。
僕は愛ある行動をします。
それがホントの自分だから…