理想との差が、苦しみを生み出す。

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　※欠乏感（けつぼうかん）とは、量や質が、不十分だと感じる心情　　

 

阿ちゃん、夢を見たよ。

お金持ちっぽい家で、僕は、

家庭教師みたい。

 

吽くん、どんなこと感じたの？

 

「子供が優秀で、羨ましい」

「僕も、そんな家庭が持てるよう、頑張ろう！」

って思ってる。

 

吽くんは、裕福で理想的な家庭でしょ。

 

「自分の子供は、勉強も出来ないし、

困ったもんだな」って思った。

 

それって、夢の中で思ってるの？

 

そう、夢の中で思ってる。

そして、子供をよく観察したんだ。

そしたら、勉強はできないけど、

他のことは一生懸命やって、

周囲から、信頼されている。

成績優秀が、必ずしも幸せではないと、心底思えたんだ。

 

幸せは、おつむの優秀と、関係ないね。

 

そして、自分は、どうかと考えた。

大したことはないけど、まあまあかなって

自分も一生懸命にやって、お客様から信頼されている。

自分の人生は悪くない、と思えたんだ。

 

まあまあって、

理想にしていた家庭と、比べて？

 

上を望んでいない、というか、

今の状態でいいんだ。

まあまあは、功績ではなくて、自分の満足度かな。

 

今の状態を、受け入れられたのね。

 

夢に出てきた子供は、たぶん自分。

子供に、OKを出したことで、

自分を、ゆるすことができたんだ。

 

カニさんが言ってたけど、

吽くんは、今の経済情勢に、

自分の無力感で、

悲しみを感じていたんだってね。

 

それも、受け入れられたよ。

自分が思い描いた、理想へ近づけようと、

努力して、こうあるべきって、

思っていたけど、

今の状態を、「これでいいんだ」って、

受け入れることができました。

阿ちゃん、僕さ、

あいまいな表現が多いって

気がついたよ。

 

日本人は、多いらしいね～

やだ、これも、あいまいな言い方してる。

 

自分を、褒めたりできなくて、

「まあまあ」って、謙遜して、言ってた。

 

控えめに言っちゃうよ。

 

自分を褒めるのは、恥ずかしい。

自慢に、思われたくない。

 

今まで、褒められたら、どうしてたの？

 

「そんなことありません」って、

謙遜してた。

 

社交辞令ね。

 

お客様とのやり取りで、

謙遜が、当たり前になってた。

 

へりくだって、自分を下げた言葉は、

そのまま返ってきちゃうね。

 

僕は、謙遜で、自分を下げて、

相手を持ち上げるために、してたんだ。

ゴマを擦るような、お世辞は、必要ない。

謙遜の経験に、感謝し、手放します。

 

社会を真似て、影響されてきたこと多いだろうね

吽くん、さすが～

 

「お陰さまで、ありがとうございます。」

相手を立てるけど、謙遜はしなくなった。

僕は、本音で話すようになりました。