残さず食べなさい
阿吽の気づき:親が言っていた言葉に、大人になっても従っていた。罪悪感の記憶が、さらに罪悪感の現実を感じさせていた。
吽くん、手放したのにまだあるみたい。
「食事を残すことが苦手」を
手放したんだけど…
阿ちゃん、気づいたんだね。
そう、兄が子供に
「一度手をつけたら最後まで食べなさい。」て、
私たちが親から言われたこと、言ってたんだ。
「残さず食べなさい。」はよく聞くね。
食べ物を大切にとか、
好き嫌いをなくすためだったり。
私の家は、異常だよ。
従妹が泊りに来ても、
泣かしてしまうほどだった。
阿ちゃんも泣きたかったのかな。
そうだね!
食べることが苦痛って思ったことがある。
残すことに罪悪感があった。
大人になって、ポテトチップを一袋食べちゃう。
ワインを開けたら、一本飲んじゃうとか。
余計に落ち込む。
阿ちゃんは、残す時もあるよね。
自分の意志でやめるときね。
でもストレスがたまってると、
止まらないの。
寝不足も食欲が出るんだよね~
日常、頭を使い過ぎてるよ。
外に影響され疲れると、
思考に惑わされる。
自分じゃないものを作り出して、
愛がなくなっていくよ。
カニさん、確かに私疲れてる。
無理しすぎて
自分じゃない行動をしてた。
愛が足りないと、
別の愛を入れることによって満たそうとする。
食欲、性欲、睡眠欲、
本能として持っているものは、
すべて愛を補給するため。
自分を大切にします。
疲れている自分を受け入れます。
憧れ
僕は食事で、毎回一口だけ残すよ。
小説に影響されたんだ。
主人公はヨーロッパの良家の女の子、
少しわがままな食べ方、
それに憧れて真似をしていたら、
癖になったんだ。
吽くん、おしゃれさんね~
一口残すなんて、考えたこともない。
スプーンの横から口に入れないで、
ワザと先端から入れる、とか
食べ方に、こだわりってあるよね。
どんな食べ方でもいいのに、
なぜか、みんなと同じことをしたくないんだ。
私もあるよ。
カレーはフォークで食べたいの。
自分だけが分かる価値を見つけて、
同じ価値を、認める人がいてくれたら
すごく嬉しいね~
やって楽しいこと、
どんどんすればいいね。
一口だけ残すのは、やめる。
それに意味をつけていたのは、
自分だったと分かったから。
吽くんが憧れたのは、小説の食べ方じゃなくて、
ホントは「少しわがまま」に憧れたのかもね。
そうかもしれない。
「少しわがまま」をしたかったんだ。
それを感じられる行為だったんだね。
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