スポーツがストレスに
阿吽の気づき:楽しいはずのスポーツが、勝ち負けにこだわって、いつの間にかストレスになっていた。他者から認めてもらおうとするより、自分で自分を認めてあげよう。
吽くん、昔ね、
テニスに夢中だったの。
阿ちゃん、テニスって、
楽しいよね。
うまくなっていく、過程が楽しかった。
団体戦で、応援するのも楽しくて、
病みつきになった。
はまっちゃったね。
でも、試合に出るようになると、
楽しいことだけじゃ、なくなったの。
なぜ、楽しくないの?
試合で負けて、落ち込んじゃう。
後悔して、自分を責めちゃう。
相手と比べて、劣等感、嫉妬することもある。
どんどん悲しいこと、考えちゃうの。
負ける自分は、
ゆるせなかったんだね。
強い人しか注目されないから、
だから、強くなって、認められたかった。
身体が悲鳴をあげたって、お構いなし、
勝ちたくて、毎日練習してた。
まさに、病みつきだった。
認められたかったんだね。
ある大会で、私が優勝したことがあってね。
たくさんのメールが来たの。
所属クラブ以外の人、対戦相手、
自分のことのように、喜んでくれた。
敵とか、味方とか、本当は関係なくて、
ただ楽しんでいる。
そう感じられた時は、嬉しかった~
昨日の敵は、今日の友、だね。
タイガーウッズはね、プレーオフの時、
相手選手が、次のパットをはずしたら、
タイガーの優勝という状況で…
タイガーが思うことは、何だと思う?
普通は、「はずせ」って思うよね。
タイガーは、「入れろ」って、思うんだって、
相手が失敗して勝つプレーヤーは、二流。
最高の相手に勝ってこそ、真の勝者だって。
カルマ・ヨーガだね。
相手の功績を、称(たた)えられたら、
結果に執着は、しないね。
私もその精神を、真似しようと思ったの。
シングルスの準決勝、8ゲーム先取で
私の負けが決まる、0-7の大ピンチだった時、
相手選手が足をつってしまった。
すぐに、漢方の薬をあげたんだ。
私は歯が立たないし、優勝に相応しい選手だと思った。
薬が早く効いて、見事なプレイをして欲しかった。
心とは裏腹に、短く打つドロップショットが、
決まるようになって、8-7の大逆転。
阿ちゃん、やったね~
でも、嬉しくない。
「自分は、彼女より劣っている」
「彼女は水しか飲んでいない、梅雨の、蒸し暑い対処法を、
怠っただけ」って、彼女と自分を比較した。
阿ちゃんの、経験からくる、
それも実力なのに…
私は、圧倒的な実力の差を感じて、
優勝したのに、喜べなかった。
自分を認めることが、出来なかったんだ。
誰が自分を、認めるの?
カニさん、私は
下手な自分は、受け入れられない。
だから、優勝して、みんなに認めてほしかった。
なのに、優勝しても、嬉しくない。
阿ちゃんは、そのままで、
阿ちゃんだよ。
今の自分じゃ、愛されないって、思ってた。
だから、特別な、何かになろうとしてたんだ。
自分を認めてあげれば、いいんだね。
今のままで、いいんだ!
今の自分を、受け入れます。
自分を認められなかった経験は、
十分に経験したので、感謝して、手放します。
ピッピー♪ 思いっきり、ホイッスルを吹いたら…
出て行っちゃった。
スポーツで、心を越えることもできる。
、“ゾーン”、”インナーピース(内なる平和)”と呼ばれ
冷静と情熱の均衡が保たれている
勝ち負けなどの、感情を越えた先
すでに終わっていることを、経験している感覚
剣道、柔道、茶道、華道、香道、書道…
それぞれの所作や、呼吸が、本当の自分へと導く、道になるよ。
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