相手に想うことは、自分のこと

うるさいから静かにして

阿吽の気づき:他者に注意するのは、自分の過去の記憶から判断している。注意する側は注意される側の経験を持っている。

 

阿ちゃん、人間は過去の記憶をもとに

何度も反応してしまうんだね。

 

記憶なら、いっぱい持ってるよ。

 

ある講演会に行ったらね。

「聞こえないから静かにしてください。」て

ヒソヒソ話してる人に、注意した人がいたんだよ。

その人は、大学生のとき、

資格を取るために講義を真剣に聞いていた。

講義を邪魔するような私語が多い人に、

よく注意していたんだってさ。

 

記憶の再生で、

同じような感情が湧いて

行動していたんだね。

 

僕は講演の内容が素晴らしくて

ヒソヒソに気づかなかったんだ。

でもね、注意する言葉を聞いたとき、

「確かに聞こえずらい」て思ったんだよ。

自分もその波動を持っているのかな?

 

吽くんが気づかないなら持ってないよ。

相手に注意した人は

過去に、逆の経験もしている。

 

注意を受けた経験だね。

 

子供の頃なら誰だって

言われたことがあるでしょ。

私は、声が大きいから、言われてきた。

 

人によって、記憶をもとに何度も経験することで、

記憶の上塗りをしているんだよ。

「うるさくしちゃいけない

「静かであるべき

ヒソヒソに意識を向ければ

講義は聞こえない。

 

でもさ~

うるさくするのは良くないよね。

 

常識を手放して、

非常識になれって言ってる訳じゃない。

自分の囚われた考えによって、

他者との分離感を作り出しているよ。

静かにしなくちゃいけない

吽くん、昨日さ、2回注意されたよ。

他の人も注意されてたけどさ。

 

阿ちゃん、なんて?

 

「静かにしてください。」って、

私の見ている世界で行われることは、

自分が関わっているんだもんね。

 

外に原因はないんだったね。

 

私は、自分の笑い声が大きいのを

注意されたことがあって、気にしていたんだろうね。

スキー場のトイレで、偶然、同級生に会った時、

笑い声で分かったと言われたことがある。

外は吹雪で、ゴーグルしてるから

笑い声がなかったら、分からなかったはず。

 

その出来事も自分が気にしてるから、

現れるんだね。

 

そうなるよね~

 

気にしているから、

静かにしなくちゃいけない状況が現れて、

「静かにしなくちゃいけない!」って思うことになる。

その繰り返しなんだよね。

 

そういえば、楽しくて笑ってるのに、

「声が大きかったかな」とか、

「怒られるかもしれない」って、

楽しいことから、覚めちゃう。

 

どうみられてるか、気になるんだね。

 

ん~、それはあるだろうね。

スキー場で会った人からの評価を

私は気にしていたかもしれない。

その人は、ほとんど笑わない人で、

声が小さい人だった。

 

人生で現れることってさ、

素晴らしい演出だね。

自分に気づくために

現れているんだ。

 

「静かにしなくちゃいけない」の経験は、

もう十分に経験したので、手放します。

私は、自由に笑うようになりました。

 

 

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