お返しを考える
阿吽の気づき:何かを受け取るたびに、相手にお返しを考え「申し訳ない」感情で、お返しをする。自分の罪悪感を癒すための行為は卒業します。
吽くん、お世話になっている人にさ~
手土産って、どんな物持ってくの?
阿ちゃん、僕は
高級なお菓子とかかな。
相手の人が、甘いものが苦手とか
考えないの?
考えるけど、
僕がもらって嬉しいものを
つい買っちゃうよ。
この間、友人が車で来てね
お土産を、たっくさん持ってきてくれたの
湧き水2ℓ、手作りコスメのハンガリーウォーター
地元の甘い柑橘系を数種類
菜の花、切り干し大根、里芋とか
とにかく沢山だよ。
気遣いの人だね~
相手の気持ちが嬉しいんだけどさ
なんだか、複雑な気分だったの。
「こんなに沢山」て
「何かお返ししなくちゃ」て
申し訳ないような、
多分、重荷に感じたのかも。
僕も、沢山もらったら
お返し考えちゃうな~
似たようなことがまだあるよ
数日後に、親戚の家に行くのに
その柑橘類を、持っていくことが
できたんだけどさ。
親戚のおばさんが、お返しにって、
帰りの特急券を出してくれたり
有機コーヒー、紅茶、珍しいうどん、そば
トマト、ナッツ、ひじき、手作りパン、草餅、ハーブなど
後日、段ボールで送ってきてくれたんだ。
至れり尽くせりだね。
振り返ると、複雑な心境だった。
嬉しいんだけど、
嬉しくないような
申し訳ないって感じ
何か受け取ったら
お返ししないといけないのかな?
確かに、何かしてもらったら
「お返ししなくちゃ」って思ってる。
昨日だって、職場で
ボールペンが無くて
ボールペンをくれた同僚に
お返しを考えてたもん。
何かしてもらうたびに
申し訳ない感情を味わうのは
自我意識が作り出した幻想だよ。
罪悪感でお返しをするなんて
相手に失礼だった。
申し訳ない思いは
もう十分に経験したので手放します。
映画『ペイ・フォワード』のように
その人に返すんじゃなく、
みんなで喜びをめぐらせればいいね
罪悪感なんて、要りません
相手の思いに、素直に感謝して
受け取れるようになりました。
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