猫背のふり
阿吽の気づき:自分の思い込みが、真実のように、自分を縛り、自分を苦しめていた。でも、自分をいつわっていた経験のお陰で、本当の自分を感じることができたんだ。
吽くん、よく行くスーパーにね、
素敵な店員さんがいるの!
阿ちゃん、お気に入りなんだね。
どんな風に、素敵なの?
とっても、姿勢がいい。
スラーっとしてて、さっそうと仕事をしている感じ。
「いいな~、うらやましいな~」って思った。
うらやましいんだね。
阿ちゃんは、ちょっと…
猫背だもんね。
私はね、背筋を伸ばすような、勇気はないの。
だって、背筋を伸ばしたら、
威張ってるとか、
気取ってるとか、
思われたくないからね。
スーパーの店員さんは、
威張ってたり、気取ってるように、
見えたの?
見えないよ!優しかった。
店員さんに、おススメのお菓子を聞いたら、
しばらく、考えてくれて、
「さくさくパンダが、おススメです」って、
丁寧な対応だった。
姿勢が良いのは、
威張ってるの?
威張ってないね。
姿勢が良いのは、
気取ってるの?
気取ってる、わけじゃない。
私が、思い込んでるだけなんだね。
私は、姿勢を伸ばしたかったけど、
嫌われるんじゃないかって、怖かった。
だから、背中を丸めて、
私は、威張ってません!
私は、気取ってません!
自分を、隠してるつもりだった。
自分じゃない事してたら、
苦しくない?
ずっと苦しかったよ。
でも、周りの評価が気になって、出来なかった。
だから、店員さんのことが、うらやましくて、
輝いているように、見えたんだろうね。
うらやましいと思うなら、真似ればいいよ。
その人になったように、生きればいい。
カニさん、真似してもいいのね。
背筋を、伸ばしても、いいんだ!
「本当の私は、猫背じゃありませ~ん」って、
叫んじゃおうかな。
自分を縛っているのは、だれ?
私です。私自身です!
私は、美しい姿勢になりたい!って、ずっと思ってた。
猫背になって、自分を隠さないと、
愛されないって、思ってた。
猫背にしていた経験は、もう十分なので、
経験に感謝して、手放します。
勇気をもって、丸めていた背中を、伸ばしてみると…
部屋の、天井が見えた。
私は、視界が広くなった。
見ている世界が、変わったんだ。
「美しい姿勢」と「猫背」は、相反する二極だね。
スーパーの店員さんは、
阿ちゃんの心が、映し出されていたんだね。
私は、自分を隠さなくても、よくなりました。
鏡になって、気づかせてくれた、
姿勢のいい店員さんに、感謝します。
普通は、常識は、
阿ちゃん、最近姿勢が、
美しくなったね。
吽くん、そうなんだよ!
自分でも、素敵って思うんだ!
あれ、なんか変だよ、違和感がある。
どんな風に?
なんだか、後ろめたいような…
うぬぼれてる、とか
あきれられたり、
笑われるんじゃないかって、感じがする。
僕、そんなこと思ってないよ。
思い出した!子供の頃に、
テレビで司会者が、
グラビアアイドルに向かって言ったんだ。
「美人ですね~」って、
そしたら、そのグラビアアイドルが、
「はい、私美人ですから、当然です!」って言ったの。
へ~、誰だろう。
すごい、自信だね。
岡本夏樹だよ。
実際、とっても美人に見えた。
「普通なら、謙遜するのに」って思ったの。
日本人は、褒められたら、
謙遜するね。
私の考え方の基準が、
普通とか、常識だったんだ。
一般的と比べて、当てはまらなかったら、
「うぬぼれてる、変な人!」って、私が思ってた。
だから、
自分が、非常識なことすると、
変な人に見られるような、気がしてた。
岡本夏生は、僕は、
変わった人って、思ってるところがあるね。
ゆがんだ目で見ると、偏見が生まれる。
人を評価する時は、
個人の感情を捨て、純粋な目で見るんだよ。
カニさん、私は、自分のこと、
「可愛い」とか、「素敵」とか、
思っちゃいけないと、思ってた。
常識に、とらわれてたんだ。
うぬぼれても、いいよね。
うぬぼれることは、悪いことじゃない。
阿ちゃん、可愛いよ~
吽くん、ありがとう、とっても嬉しい~
「私は、可愛いんだ!」って、
言っても、違和感は今はないよ。
素直に「ありがとう」って、
言えるようになりました。
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